沖縄県北部、山原(やんばる)に在る備瀬集落が、風水の村であることをご存知でしょうか?
縄文時代の貝塚が出土している程、備瀬は太古から人々が暮らして来た土地です。
沖縄は古くから中国と貿易関係にあったため、特に琉球王国時代には、中国へ風水思想等の知識を学ぶための使節が送られていたようです。
台風などで、大変な被害が頻発するのは、今も昔も変わらない事。
人々の生活を守ったのは、風水に基づく地域整備と、沖縄独自の『抱護の思想』と言われています。
備瀬のフクギ並木道を風の強い日に歩くと、その先人の知恵の素晴らしさに驚かされます。
台風後、海辺では身体が宙に浮きそうな程の返しの風が吹きすさんでいても、ひとたびフクギ並木の中に入ると、全くその影響を受けずに、すいすいと歩く事ができるのです。
それも集落に植えられた2万本余のフクギの枝葉が 何層にも重なり、集落を包み込むようんしてフィルターとなり風が突き進むのを防いでいるから。そのため古い赤瓦の古民家でも、台風の被害を受けることはありません。
Birthの前はナカリュウグウ(中龍宮)と呼ばれるウガンジョ(拝所)があり、海からの龍神さまの通り道との言い伝えがあります。